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高校生のためのおもしろ歴史教室>余話の部屋

6.五色人の面ー人類は元一つの証

  オーパーツとして、太古の昔より火の神を祀る神社(幣立神宮)に神宝として、「水の玉」「五色人の面」が伝えられている。 五色人(ごしきじん)というのは、太古の人のことで、神は、紫人(黒人)、白人、黄人、赤人、青人の五色の人類を造られた。
宮崎県の旧蘇陽町にある幣立神宮所蔵の五色人面。五色人の代表が、日本(霊の元つ国)にあつまり、神に祈りを捧げていた。人類元一つの証拠。
この五色人が全世界に散らばって、現在の世界の人種になったというのである。赤人というのは、ユダヤ人やアメリカインディアンをさす。「赤人の面」は、別名モーセの面とも呼ばれていて、モーセも往古この神社に参拝したという。黒人は、インド・アフリカなどの人をさす。白人はヨーロッパ人を、青人はスラブ人を、黄人は日本、中国、朝鮮人をさすという。それぞれの面は、それぞれの色の人類の故郷の材料でつくられているという。太古の昔、五色の人が集まってその神社で人類祭をしていたという。いまでも、その神社では五年に一度五色人類祭をしているという。
 宮司と共に(昭和53年)
参拝したときに、天地と人類の創造した神が祀ってある神社なので世界中の人が本来お参りしなければならない神社であると、宮司さんがおっしゃっておられた。五色人の祭りを行うときの参列の位置も決まっていたという。中央に五色人の王と黄人の代表、北に紫人(黒人)の代表、東に青人の代表、西に白人の代表、南に赤人の代表が並んだという。これは、吉相の土地と呼ばれる四神相応の地という形で現在に伝えられている。つまり、北には玄武(黒亀)つまり大きな山。東には青龍つまり清い流れ。西には白虎つまり道路。南には朱雀つまり大きな平野。そして中央が吉相の土地となる。
五色人創造の地である日本では、神社やお寺の五色の幕や鯉のぼりの五色の吹き流しが 五色人にちなんで残されているという。五色の人が一同に集まって祭りを行うというのは世界平和の象徴でもある。
さて、世界平和を願って1897年にクーベルタン男爵の提唱で、近代オリンピックを始めた。
 
五輪のマークは、オリンピックの父クーベルタン男爵が考案した。青・黄・黒・緑・赤の五色の輪は五大陸を表すという。五大陸とは、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアをさす。
五大陸の人びとが平和の象徴である五輪の輪のマークの元で集い競技を行うとう理念は、五色人の面を祭る神社の祭典の理念に通じるものがある。
この五色に五輪旗の地の白を加えると世界の国旗の殆どが描けることから「世界は一つ」という意味を込めてこの五色を選んだとのことで、どの色がどの大陸をさすということはないとのことである。

憎しみを増幅させている民族紛争を解決する唯一の手段は、太古の人類の歴史を振り返り、「人類は元一つ」であることを自覚する以外にないのではないかと思う。

参考図書

○「不思議な記録18巻 特別号」浅見宗平著(一神会出版部 平成10年)
○五色人を示すもの 万歳旗八紘一宇の切手古代エジプトのシルバーレリーフ

○「旧約聖書」 日本聖書協会刊(1955年改訳)
エデンの園
「主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、その造った人をそこに置かれた。」(創世記第2章8))
バベルの塔
「全地は同じ発音、同じ言葉であった。時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。彼らは互いに言った。「さあ、れんがを造って、よく焼こう」。こうして彼らは石の代りに、れんがを得、しっくいの代りに、アスファルトを得た。彼らはまた言った。「さあ、町と塔とを建てて、その頂きを天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」。時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔を見て言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの仕事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互いに言葉が通じないようにしよう」。こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは町を建てるのをやめた。これによってその町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱されたからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らされた。」(創世記第11章1〜9)

○「コーラン」藤本勝次 他訳(中央公論社 1970年)
地上の代行者ヒト
「まことに神こそ、おまえたちのために地にあるものをすべて造りたまい、それから天に昇ってそれを七つの天に造りあげたもうたお方。神は全てのことをご存じである。
さて汝の主が、「わたしは地上に代行者を置こうと思う」と天使たちに言いたもうたとき、‥‥」(2章29・30)
人類は元一つ
「人類はかつて一つの民族であった。神は預言者たちを遣わして喜びの知らせを伝えさせ、あるいは警告させ、人々の論争を裁定するために、真理の敬典を預言者とともに下したもうた。ところが、これをいただいた人々は、明らかなみしるしが彼らに下されているのに、かえってたがいの不正ために相争った。(2章213)
 預言者:アブラハム、イエス、ダビデ、ソロモン、モーセ、ノアなどを指す。

平成19年05月14日作成   平成28年9月11日最終更新 第027話