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高校生のためのおもしろ歴史教室>余話の部屋

52.第3次世界大戦のウワサ

 イエスによる世の終末の預言「イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。『お話ください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があらわれるのでしょう。』
 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。『人に惑わされないように気をつけなさい。
 わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリスト(※メシア=救世主)だ。』 と言って、多くの人を惑わすでしょう。
 戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。
 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。
 しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。」(マタイ伝24・3~8)

 第3次世界大戦のウワサが蔓延しています。イエスの預言による世界最終戦争が、第3次世界大戦であるとされています。
『占領ノート』掲載地図(著作者:現代企画室『占領ノート』編集班/遠山なぎ/パレスチナ情報センター) パレスティナは、3000年以上前に祖先が神から与えられた土地であるという理由でパレスティナ人(主としてイスラム教徒)が住んでいた土地に、アシュケナジー・ユダヤ人が1917年のバルフォア宣言を飛躍の契機と住み着き初め、1948年に建国したのがイスラエル共和国です。建国を認めないアラブ諸国の憤慨は、当然のことであるといえます。 

 第3次世界大戦の導火線は、パレスティナ問題であるとだれもがいいますが、パレスティナ問題は、第1次世界大戦最中のイギリスの三枚舌外交が原因です。
 第1次世界大戦は、主としてはイギリス・フランス・ロシアと、ドイツ・オーストリアの争いでした。ドイツ側にはトルコ(オスマン帝国)が参戦していました。 敵国であったトルコの領土のパレスティナについて、イギリスは3つの約束をしました。
 特に、バルフォア宣言を契機として、離散の民であったユダヤ人が、パレスティナ地方に土地を購入し移住し始めることになります。
 1933年スファラディ―系のユダヤ人であるヒトラーがドイツで政権をとり、アシュケナジー系のユダヤ人の迫害を始めると、急速にアシュケナジー系のユダヤ人のパレスティナ移住が促進されました。ヒトラーによるホロコースト後、国際連合がパレスティナでの混乱を収拾するために、1947年ユダヤ人国家とパレスティナ人国家のパレスティナ分割案を提示して、イギリスがパレスティナから撤兵した後、アラブ諸国の反対を押し切って、1948年5月14日にイスラエル共和国の建国がなされ、アラブ諸国との全面戦争となりました。その戦争に主として全世界のユダヤ人とアメリカ合衆国の援助のもと、勝利をしてイスラエル共和国が独立を維持しました。第1次中東戦争と言います。その後、イスラエルの生存をかけた、3回にわたるのイスラエルとアラブ諸国の中東戦争にも勝利して現在にいたります。
 その間、国際連合によるパレスティナ人国家と指定された地域は、独立も達成できず、減り続け、ほぼパレスティナ全域がイスラエルの支配するところとなりました。その上で、イスラエル共和国内の約10%の土地にPLO(パレスティナ解放機構)によるパレスティナ人の自治政府が設立されました。
 この経緯の中で、イスラエルとアラブ諸国家は不倶戴天の敵となりました。また、パレスティナ地方の中心であるエルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地です。故に国際管理されることになりましたが、4次にわたる中東戦争の結果、ほぼエルサレムは、イスラエルの支配する所となりました。それが、対立を激化させています。

 ユダヤ教徒の礼拝する「嘆きの壁」は有名です。ヤハウェ神殿は、ソロモン王の建設した第1神殿(BC957~BC586)、バビロン捕囚後に再建され、ヘロデ王によって全面改修された第2神殿(BC516~AD70)があります。「嘆きの壁」は、ソロモン王の第1神殿跡地に再建された第2神殿をヘロデ王が全面改修した神殿外側の西壁であるとされています。
 キリスト教徒にとっての聖地は、イエスが十字架を担いで歩いたヴィア・ドロローサ(「苦難の道」)とその最終地点である十字架に架かって処刑されたゴルゴダの丘にある聖墳墓教会です。
 もう一つの聖地は、「岩のドーム」です。ユダヤ民族とアラブ民族の共通の祖先であるアブラハムが息子を犠牲に捧げようとした「イサクの燔祭」の場所である「聖なる岩」を取り囲むようにしてウマイヤ朝によって692年に建設されました。この「聖なる岩」は、契約の箱が置かれたソロモン王の神殿の至聖所に位置し、ユダヤ教徒にとっても本来「嘆きの壁」よりも重要な聖地です。「嘆きの壁」は、「岩のドーム」の外壁に位置しています。「岩のドーム」は、現在もこれを建設したイスラム教徒が管理しています。ムハンマドがソロモン王の第1神殿の至聖所であったここから大天使ガブリエルに伴われて天に昇り、アッラーの神にお会いしたという伝承があり、イスラム教徒にとってメッカ、メディナに継ぐ第3の聖地です。(ユダヤ教のヤハウェ、キリスト教の「天の父(主)」、イスラム教のアッラーは同ー神です。)
さらに対立をあおるように現在、イスラエルの熱狂的なユダヤ教徒は、この「岩のドーム」のある聖地にヤハウェの第3神殿を建設しようとしています。
 このような対立から聖書でいうところのエルサレムのメギドの丘を最終決戦場とする世界最終戦争(ハルマゲドンの戦い)が、第3次世界大戦として起きようとしているとのウワサが広がっています。
 この対立が、神の意志による必然なのか、意図的につくられているものか。意図的につくられたものという国際陰謀論があります。
 
 ユダヤ人を中心とす秘密結社であるフリーメーソンや欧州王室連合を主体とするイルミナティなどによる世界征服計画、ワンワールド計画です。ニューワールドオーダーとも言います。
 人口を10億に削減して、メンバー以外の人々を奴隷化することによって、特権階級として地球を支配するために、第三次世界大戦を引き起こそうとしているというのです。具体的な計画が暴露されています。

 出自の違うフリーメーソンとイルミナティは1776年5月に一つになりました。フリーメーソン・イルミナティーの陰謀説についての2つの参考資料を提供します。第三次世界大戦は、ワンワールドあるいはニューワールドオーダーへのプログラムの最終的な仕掛けとなります。

 その第1は、ユダヤ世界支配の実現をもくろむ「ウススの手紙」(1489年)です。
「モーセに従う親しい同胞たち。・・・・・・汝らの報告によるとフランス国王が汝らにキリスト教に改宗せよと強制しているそうだが、やむをえぬ、改宗せよ。ただしモーセの律法は決してわすれたはならぬ。汝らの財産を奪うとのことだが、されば汝らの子を商人に育て、将来きっとキリスト教徒たちの財産を身ぐるみ巻き上げるがよいだろう。また生命も危険にさらされているというが、それなら子供らを医者や薬剤師に育て、そのうち彼らの生命を奪うがよい。神殿の破壊に対しては子供らをキリスト教の神父にし、やがてキリスト教会を破壊に導くことだ。
 その他、さまざまな圧迫が知らされているが、子供たちを弁護士や公証人にして、あらゆる問題に介入させねばならぬ。こうしてついにキリスト教徒たちは汝らにひざまづき、汝らの世界支配の日はきたり、彼らへの復習も達せられるだろう。
 ここに記した指図をよく守れ。そうすればあなたたちの一時的な降伏も、やがて未来への栄光への道となるだろう。事実がきっとそれを証明するに違いない」
 (「古代ユダヤは日本で復活する」宇野正美著 平成6年 日本文芸社 166頁から167頁)

 この文書は、まず、キリスト教の社会、国家を思いのまま動かす力を得ようとする計画です。このようにして、フリーメーソンは、キリスト教社会を後ろから操ることに成功します。そして、最終計画が三次にわたる世界大戦を計画することです。

 第2の資料は、3つの世界大戦の陰謀が発覚することになった大英博物館に展示されていた、アルバート・パイク(アメリカ南部連合の将軍)がイタリア建国の父であるジュゼッペ・マッツィーニに送った手紙(1871年8月15日)です。内容が確認されないまま、1925年まで誰でもが読める形で大英博物館に展示されていました。

「世界を統一するためには今後3回の世界大戦が必要であろう。一回目はロシアを倒すために、二回目はドイツを倒すために。三回目はシオニストとイスラム教徒がお互いを滅し合い、いずれ世界の国々もこの戦争に巻き込まれていく。それが最終戦争に結びつくであろう」
 「第一次世界大戦は、ツァーリズムのロシアを破壊し、広大な地をイルミナティのエージェントの直接の支配下に置くために仕組まれることになる。そして、ロシアはイルミナティの目的を世界に促進させるための『お化け役』として利用されるであろう」
 「第二次世界大戦は、『ドイツの国家主義者』と『政治的シオニスト』の間の圧倒的な意見の相違の操作の上に実現されることになる。その結果、ロシアの支配領域の拡大と、パレスチナにイスラエル国家の建設がなされることになる」
 「第三次世界大戦は、イルミナティのエージェントが作り出す、政治的シオニストとイスラム社会指導者たちの対立を利用して引き起こさなければならない。戦争はイスラムと政治的シオニズムが互いに破壊し合うように仕組まなければならない。その間、他の国々は再びこの問題で分裂し、物理的、道徳的、精神的、経済的に完全に疲弊するまで争わざるを得なくなる。したがって各国はようやく公にされた悪魔礼拝者の教義を受け入れざるを得なくなるであろう」(宇野正美 国際時事講演会資料 T278)

[パレスティナに対する3つの矛盾した約束] 
フセイン・マクマホン協定  1915   トルコ(オスマン帝国)に対する蜂起を条件に西アジア全域にアラブ人独立国家の支持を約束する。 
サイクス・ピコ協定  1916  イギリス・フランス・ロシアとの秘密協定で西アジアを分割し、パレスティナをイギリスの委任統治とする。  
バルフォア宣言  1917 ロスチャイルド家などのユダヤ人の資金援助を条件にユダヤ人国家建設を支持する。 

偽文書というのは、簡単ですが、ウススの手紙は、世界の富とマスコミを握っているユダヤ人の現状をみると、おそろしいほど真実を含んでいるように思えます。アルバート・パイクの手紙が暴露されたのが、1925年のことであるという。その時代に現在の予測ができるのか。予測よりも計画というのが合理的ではないかと思います。
 アルバート・パイクの手紙の通りに第1次世界大戦・第2次世界大戦後の世界が進行しました。
 第1次世界大戦により、ユダヤ人迫害の急先鋒だった、ロシア帝国が崩壊します。継いでオーストリア帝国も崩壊します。ロシアは、共産主義政権となりコミンテルンの活動により、世界中に共産主義思想が伝播し、共産主義の恐怖に世界はおびえることになります。共産主義思想の結論は、共産党員以外の奴隷化です。フリーメーソン・イルミナティが目指す独裁国家です。
 第2次世界大戦により、世界をリードすべきドイツの領土を削減し、政治的弱体化を成功させました。1871年にフリーメーソンのメンバーであるアルバート・パイクからイタリアの独立の英雄とされているジュゼッペ・マッツィーニにあてられた手紙どうりの進展です。1917年のバルフォア宣言を契機とする1948年のイスラエル共和国の建国によって、第3次世界大戦の眼目である、ユダヤ教とユダヤ教徒を信仰上支援するキリスト教徒国家対イスラム教徒国家の対立・闘争の火種が完成しました。3枚舌外交は、意図的であったことが推測されます。

 フリーメーソン・イルミナティ陰謀説によると、2010年秋から2011年冬にかけて、第三次世界大戦を起こし、2011年にはフリーメーソン・イルミナティのメンバーの独裁による世界政府をエルサレムに樹立する計画であったといいます。2012年までに世界支配を完成したいと言っていた所以のものは、2012年に地球規模の人類危機が到来するという情報を独占しているからであるとされていました。しかし、このフォトン・ベルトに入り3日間の大変動に入るという情報は、フェイク・ニュースでした。これ自体も危機感をあおる陰謀でした。危機を乗り越えるために、あたらしい新世界秩序が必要であるという筋書きであったことになります。しかし、予定どうり進んでいないことが、リンクしたビルライアンよりのメッセージから予測できます。 
 
『アングロサクソン・プロジェクト』 ビル・ライアンよりのメッセージメッセージ原稿オリジナル(ビデオへのリンク有り)

 世界政府の王として、古代ユダヤ十二支族のダン族の末裔であるイギリス王室のウイリアム王子(1982年~)が、君臨する予定であったといいます。イルミナティの中核であるヨーロッパ王家は、ブルーブラッド(青い血)即ち、聖書の創世記罤6章4節にあるネフィリム(巨人)の子孫であると自称しているようです。龍の子孫又は堕天使の子孫と言うことを自負しており、特別な力をもっているとされています。フリーメーソンの中核であるロスチャイルド家は、オリジナル・ユダヤが出自であるとされ、聖書で祝福されたアブラハムの子孫を自認しています。このようなグループがにわかに方針を変えることは信じがたいですが、ベンジャミンフルフォードの語る所によれば、フリーメーソンの中核であるロスチャイルド家やイルミナティの中核にいるヨーロッパの王家グループは、2011年のユーロ危機などにより経済的に破綻し立ちゆかなくなり、ニューワールドオーダーの達成のための人口抹殺の手段としての第三次世界大戦を興す計画を放棄したとのことでした。そして、EUの指導者(フリーメーソン・イルミナティグループ)とロシア・中国との極秘会談により2011年には、第三次世界大戦はおこなわれないことになったとのことです。また、ロスチャイルド家は、あくまでも第三次世界大戦を起こし、大量の人口抹殺を推進しようとしているロックフェラー家と決別したのとこと。 
 もし、この情報が真実であれば、2012年から世界は大きく変化して行くことに成ります。核に汚染され尽くされた絶望の未来から、希望の世紀になってゆく分岐点が2012年となりました。環境革命(エコロジー革命)が起こり、諸問題も解決の兆しが顕著になってくるでしょう。世界支配のプログラムにある、イギリス王室のウイリアム王子とケイト王妃は、エルサレムで世界の王となることもなくなりました。70億の人類が生存するためには、物質や欲望中心の体制から脱却する必要があります。物質中心の資本主義や共産主義・社会主義体制から共存共栄の世界連邦の確立に向かい世界は大きく動くことを期待したいです。
 
 さて、フリーメーソン・イルミナティによる2011年に第3次世界大戦を勃発させるという計画は、挫折しました。しかし、フリーメーソン・イルミナティ勢力に対して、国際共産主義勢力が対峙しており、この両者の最終決戦としての第3次世界大戦が起こる可能性が強いというのです。
 フリーメーソン・イルミナティに対抗する組織が、ロシア共産党の地下政府であるという宇野正美の説があります。1917年のロシア革命は、フリーメーソンによる革命であることが、明らかになっています。レーニンをはじめ、トロツキーなどほとんどのリーダーがユダヤ人だったのです。ロシアはフリーメーソン・イルミナティによる世界政府の雛形になるはずでした。ところが、このことに気がついた愛国者スターリンが、フリーメーソン・イルミナティ勢力を粛正し、純粋にマルクス主義理論を正義と信じ、共産主義による世界革命を企図する国際共産主義運動を推進し、その後継者がロシア地下政府(第二の国際陰謀勢力)となって、フリーメーソン・イルミナティと対抗しているというのです。
 それによれば、ロシアの共産主義勢力は未だに健在で、中国やベトナム・ラオス・カンボジア、キューバなどの世界中の共産主義政権を従えており、その対決の最前線が、北朝鮮とシリアであるというのです。
 極貧国の北朝鮮が、どうして核兵器を開発できるのでしょうか。ロシアの支援がバックにあるのではないでしょうか。
 北朝鮮は、独立自尊の心意気が高く、名誉を重んじる国です。戦前の日本のように国体を守るため、アメリカ合衆国に対して、ロシアの制止を振り切って玉砕も辞さない決戦を決意している模様です。金日成の北朝鮮建国には秘密があります。陸軍中野学校出身の情報将校である畑中理(朝鮮名;金策)が朝鮮半島を分断して韓国と争わせて日本を守るために北朝鮮を建国し、金日成の後ろ盾になりました。二代目金正日は、畑中理の子供だそうです。この金正日と旧皇族の梨本宮家の血を引く拉致被害者の横田めぐみさんとの間に生まれたのが、三代目の金正恩であるということです。これが、白頭山の血統が重視される意味であるようです。この白頭山の血統が実権を握る状況であれば、核兵器は日本には落ちないことになりそうです。核兵器は、日本の伝統文化を滅ぼしたアメリカと日本を侵略しようとしている中国に向けられるはずです。韓国を道連れに玉砕するかもしれません。北朝鮮問題は、第2次世界大戦の精算ということになります。天皇制と共産主義の親和性については、大川周明やクーデタを企画した青年将校の思想が天皇制社会主義とでもいえるものであったことを思い出せば、金王朝とでもいえる北朝鮮の体制が理解できると思います。
 
 第3次世界大戦の主戦場・最終戦場とされるイスラエルと国境を接しているのがシリアです。シリアには、すでにロシア軍の基地がありロシア軍が駐留しています。ロシアがアラブ側に立ち、アメリカ合衆国が支援するイスラエルに入り、フリーメーソン・イルミナティ勢力とロシアの国際共産主義勢力の雌雄が決せられると言うことです。これは、聖書の預言の状況に一致します。

 「人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。 ペルシヤとクシュとプテも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。ゴメルと、そのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。 備えをせよ。あなたも、あなたのところに集められた全集団も備えをせよ。あなたは彼らを監督せよ。多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。 」
 「ヱホバの言我にのぞみて言ふ 人の子よロシ、メセクおよびトバルの君たるマゴグの地の王ゴグに汝の面をむけ之にむかひて預言し 言べし主ヱホバかく言たまふロシ、メセク、トバルの君ゴグよ視よ我なんぢを罰せん 我汝をひきもどし汝の腮に鉤をほどこして汝および汝の諸の軍勢と馬とその騎者を曳いだすべし是みな其服粧に美を極め大楯小楯をもち凡て劍を執る者にして大軍なり ペルシヤ、エテオピアおよびフテこれとともにあり皆楯と盔をもつ  ゴメルとその諸の軍隊北の極のトガルマの族とその諸の軍隊など衆多の民汝とともにあり 汝準備をなせ汝と汝にあつまれるところの軍隊みな備をせよ而して汝かれらの保護となれ 衆多の日の後なんぢ罰せられん末の年に汝かの劍をのがれてかへり衆多の民の中より集りきたれる者の地にいたり久しく荒ゐたるイスラエルの山々にいたらん是は國々より導きいだされて皆安然に住ふなり」(エゼキエル38・1~8)
 あとの方が、文語訳です。終わりの日に、ロシ(ロシア)が、ペルシア(イラン)、クシュ(エチオピア)、プト(リビアなど)と共にエルサレムに攻め込み最終戦争が始まるというのです。口語訳では、ロシが省かれています。意図はわかりませんが、わざとロシアを隠しているのです。ゴグは、ロシアを中心とする連合軍の総司令官の固有名詞となります。

 中性子爆弾を表現していると思われる記述もあります。最終戦争では中性子爆弾も使用されるのです。

 「その三分の二は断たれ、死に絶え、三分の一がそこに残る。……わたしは、すべての国々を集めて、エルサレムを攻めさせる。町は取られ、家々は略奪され、婦女は犯される。町の半分は捕囚となって出て行く。しかし、残りの民は町から断ち滅ぼされない。主が出て来られる。決戦の日に戦うように、それらの国々と戦われる。
 ……
 主は地のすべての王となられる。その日には、主はただひとり、御名もただ一つとなる。
 ……
 主は、エルサレムを攻めにくるすべての国々の民にこの災害を加えられる。彼らの肉をまだ足で立っているうちに腐らせる。彼らの目はまぶたの中で腐り、彼らの舌は口の中で腐る。」(ゼカリヤ書13・8~14・12)

 共産主義については、ソ連の崩壊や、中国の社会主義市場経済への路線変更により、崩壊したというような生やさしいものではなく、中国は、ロシア地下政府の中国支部に過ぎないのはもとより、韓国の文在寅大統領やドイツのメルケル首相などの本質は、共産主義者でロシア地下政府の方針にしたがっているというのです。どちらかというと国際共産主義勢力の方がグローバリズムの中での主導権を握っているというのです。この対決は、フリーメソン・イルミナティによる陰謀などではなく2大勢力のガチンコ対決であるというのです。

 世間に流布しているフリーメソン・イルミナティ陰謀説は、一知半解な妄説であるという落合莞爾の主張にであいました。それによるとフリーメーソン・イルミナティの本体である欧州王室連合(日本を加えて世界王室連合)は、シュメル文明以前のウバイド文明の膨大な黄金をファンドとして持っている世界の発展的調和を目指す王道勢力であるとのことです。しかし、その下請けとして金融部門を任された覇道ユダヤ勢力が金融ワンワールド勢力として、覇道による世界征服を企てているに過ぎないということです。

 ウバイド文明の遺産の直系の継承者が日本の天皇家であり、世界王室の頂点に立つということです。この説は、ウバイド民族性善説と日本に対するエスノセントリズム(ethnocentrism)とでもいえる不思議な説ですが、太古に日本の天皇が世界を教化していたという竹内文書や、フリーメーソンの頂点に立つのが日本の天皇家であるという陰謀説の唐突性との整合性が感じられます。詳しくは、性善説的ワンワールド説については、「天皇とワンワールド」「天皇と黄金ファンド」などの落合莞爾の一連の著作を探訪してください。

 第三次世界大戦のウワサの内容が、フリーメーソン・イルミナティによる陰謀であろとうなかろうと、また、国際共産主義勢力との最終決戦であろうとなかろうと、聖書による世界最終戦争(ハルマゲドンの戦い)の預言の内容にどんどん一致していっていることは畏ろしいことです。第3次世界大戦は、陰謀説をもこえた神の計画であり、創造神による「腐りはてさばえなす人類界の浄化の日が近づいていると見るのが正しいのではないでしょうか。そうであれば、浄化された人類は次の天地をみることができるでしょう。

参考図書

○「古代ユダヤは日本で復活する」宇野正美著(日本文芸社 平成6年)
○「天皇とワンワールド」落合莞爾著(成甲書房 2015年)
○「天皇と黄金ファンド」落合莞爾著(成甲書房 2016年)
○「𦾔新約聖書 文語」(日本聖書協会 1982年)
○「聖書 新改訳」(日本聖書刊行会 1970年)

平成29年02月12日作成     第101話