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 マヤ暦研究の第一人者であるホゼ・アグエイアスが 1987年に出版した「マヤン・ファクター」の中で、マヤ人は、紀元前3113年8月13日に始まった5番目の文明にあたる「マヤの大周期」が、2012年12月21日に終わるという認識を持っていたということを初めて発表した。
 この大周期の始まりが、エジプト第一王朝やメソポタミア文明の始まりに一致するのも偶然ではなく、この周期の終わりが、2012年に来るのも偶然ではないというテーマで「マヤン・ファクター」は書かれている。紀元前3000年頃のエジプト文明やメソポタミア文明から始まる現在の物質中心文明の終焉が2012年にあたることを、マヤ暦は示しているというのである。
 つまり、古代のマヤ人は、銀河系の神秘の周期を知悉しており、マヤ暦は、銀河系の運行の周期と一致している。地球の歴史は、銀河の歴史に連動しており、2012年は、古い物質文明の終わりであり、「新しい太陽の時代」の夜明けを迎えるとの主張であり、地球の終わりを説いたものではない。
 
 マヤ暦は、1日=1キン、20キン=1ウィナル(「月」)、18ウィナル=1トゥン(「年」)、20トゥン=1カトゥン、20カトゥン=1バクトゥン、1バクトゥン=187万2000日=約5125年という構成である。この周期で地球の歴史の興亡があるとの見解であり、歴史の一節は約5125年、つまり5000年ということになる。
 2012年は、古い歴史の終わりであり、新しい歴史時代の始まりということになる。 このバクトゥンの周期の外に、「ツォルキン」がある。「ツォルキン」は「銀河の周波数」ともよばれ、260日(13×20=260)の周期である。つまり、1か月を20日として、1年を13か月とする周期である。
 これらの周期を組み合わせて、13年、52年、260年、5125年、2万6000年が歴史の節となるという認識であった。マヤ暦をコンピュータで解析したところ、暦の変動のサイクルを最大2万6000年もの太陽の変動までも認知した上でつくられている。

 また、地軸が23.5度傾いているので、地軸の歳差により2万6000年周期で、北極を示す星が変わる。
 この2012年12月21日は、以下に述べる3つの銀河系の周期にあたっているという仮説があり、真実であれば地球にとって天文学の裏付けのある節になる。
「RESET」渡邊延朗著によるフォトンベルトの概念図
 その第一は、フォトンベルトに関する情報である。
 科学者のポール・オット・ヘッセが、1961年にプレアデス星団を観測中に、黄金の光に満ちたフォトンベルトを最初に発見したとされているが、ニューエイジ・ムーブメントとよばれる精神運動の端を発しており、科学的な信憑性は疑問視されている。しかし、真実とすればあまりにも衝撃が大きいので真実であっても隠されているともいうことである。国際時事講演を行っている宇野正美は、フォトンベルト実在説にたっている。
 その説によると、円盤の端に位置する太陽系は、アルシオーネを中心に2万6000年の周期で回転している。回転する円盤に90度の角度でドーナツ状のフォトンベルトがあり、2000年づつフオトンベルトという強力な電磁波の帯を太陽系が通過する。つまり、1万1000年、フォトンベルト通過2000年、1万1000年、フォトンベルト通過2000年合計2万6000年の周期である。
 太陽系が強力なフォトンベルトに入るのが、2012年12月21日となる。フォトンベルトにはいると、ちょうど地球が電子レンジの中にはいったようになり、強力な電磁波を浴びることになり、普通の状態ではおられない。
 フォトンベルトの接近が、地球温暖化や異常な豪雨や干ばつ、巨大台風などの異常気象、巨大地震の本当の原因である。また地球磁場が異常に減少し、ついには磁場が消滅して、自転が停止するかもしれない危機にも遭遇しているという。磁場が消滅すると、宇宙の放射能などが降ってきて、人類をはじめ、動植物は壊滅的な打撃をうける。南極と北極が逆転するポールシフトも現実のものとなる。
 前回、フォトンベルトに入ったのが、ちょうど半周の周期にあたる1万2000年前になり、地球に大変動をもたらした。つまり、伝説のアトランティス、ムー大陸が陥没した時期にあたるのである。
 また、電子機器のすべてが停止し、数日(3日程度)暗闇の中で過ごし、その後は、強力な電磁波の中、人類も物質も半物質化するという。言葉を換えれば、フォトンは、光子を意味し地球は次元の違う光溢れる世界になることになる。ショーマン・キーシャの預言などもそれにあたるが、2012年12月21日には起きなかった。

「フォトンベルトの真実と暗黒星ネメシス」エハン・デラヴィ著による
 その第二は、ゼカリア・シッチンなど一部の天文学者の予測にあるニビル星の接近である。ニビル星は、惑星Xとも表現されることがある。
 ニビル星は、太陽を3661年周期で超楕円軌道でまわる木星に匹敵する大きさを持つ太陽系10番目の惑星である。古代シュメール人の残した太陽系が画かれた円筒印象には、ニビル星がしっかり画かれているのがある。
 このニビル星の接近により、現在23.5度に傾いている地軸が、0度になるという地軸の変動やポールシフトがおこるという。巨大地震、地殻変動、大地震、100m〜150mの巨大津波、巨大噴火がおきて、地球が壊滅的な打撃を受けるという予測である。

 ニビル星の接近を原因とする彗星の追突の可能性も取りざたされているが、そうであるならば映画「デープ・インパクト」の世界ではないか。実は「デープ・インパクト」は、このニビルによる被害をデフォルメして制作されたものでるという。宇野正美によると2012年12月21日よりニビルの被害が出始め、翌年2月14日にピークに達し、7月14日には離れ去って行くという。その間、太陽系の火星と木星の間にある小惑星群と衝突し、この小惑星が地球上に落下してくるという予想であった。また、前回のニビルの接近による惑星群の落下等により、エジプト文明やシュメール文明を滅ぼしたという。但し、この時は、6500万年前の惑星より小さく地球破壊まで至らなかったようである。もし、この予測が現実化すれば、現代文明の断絶の危機は目前に迫っていることになる。確かに、6500万年前にユカタン半島に落下した小惑星は、大津波と巻き上がったチリにより太陽を隠し、厳寒の地球をもたらし、恐竜を絶滅させた。
 
 2012年のクライシスについて、1999年の終末を迎えるといったノストラダムスの予言と同じように、諸情勢から、危機を演出利用しようとした勢力があることは確認できると思う。ならば、つぎに終末をいつに設定するのか興味のあるところである。

 その第三は、テレス・マッケンナの「タイムウエーブ・ゼロ理論」による周期である。それによると、「時代」が新しくなるにつれて、ビッグバン以来の宇宙や生物の進化の速度や、文明の進歩のサイクルがどんどん早くなっている。つまり、宇宙の星々の発生やアメーバーから魚類、人類の発生にいたる生物の進化のテンポや、人類界における新しい文化や技術が登場するテンポというものがどんどん早くなっているというのである。これは我々の実感でもある。加速度的に早くなる進化や進歩をコンピュータを駆使して、計算すると加速が極限に達し、時間の流れがゼロになるのが、奇しくも2012年12月23日なるという。
 
 フォトンベルトやニビル星の実在説は、それぞれ別の終末論であるが、どちらもマヤ暦が2012年12月21日を、現在の歴史の終わりとすることをその実在の傍証としていた。

 新約聖書のヨハネの黙示録の8章は、天の星が落ちるなど様々な災いが起こり、人類は3分の1しか残らないだろうと預言されている。終末の世は、キリスト教の「聖書」、イスラム教の「コーラン」、仏教の「月蔵経」などの預言によって確認される。日本でも出口王仁三郎による大本神論や岡本天明の「日月神示(ひつくしんじ)」に預言されているという。しかし、その時期を2012年12月21日と明確に示されているわけではない。
 
 つまり、フォトンベルトやニビル星によってもたらされるとされていたカタストロフィの現象は、イエスによる「神の国」やマホメットによる「楽園」となる前の、それぞれの聖者の終末の世の預言に奇しくも一致する。キリスト教やイスラム教によると、この神の裁き、つまり、この危機を乗り切ってこそイエスの言う「神の国」やマホメットのいう「楽園」が出現する。仏教の「ミロクの世」の到来も同様である。 この危機を生き残るのは、現在の人類とはちがうエゴを持たない利他愛を体得している新人類であるという預言も一致している。
 マヤ暦にもどると、前の終期がエジプト文明とメソポタミア文明の出発点となった。つまり、現在の物質文明の始まりであったように、後世から振り返ると2012年が「神の国」「弥勒の世」の始まりであったと認識されること時代が来ることを期待している。
 イエスやマホメットや、ヨハネの黙示録、仏教の「法滅尽経」「月蔵経」の預言は、2012年12月21日のような明確な時期を示していない。2012年12月21日に一つの時代が終わると言うマヤ暦の終末日が、過ぎたと言って安心できない時代を迎えていると認識している。環境破壊による地球人類の生存の危機、中国の覇権主義の台頭等による第三次世界大戦の危機も去ったわけではない。
 世界の仕組みを知れば知るほど、今までの政治・経済・権力構造を破壊して、一から人類歴史の再出発が必要ではないかと思うのは、私だけではないだろう。その為の断絶を警告したのが、マヤ暦であり、「聖書」や「コーラン」の預言であると理解して良いのではないか。

参考図書

○ 「聖書」新改訳 (日本聖書刊行会 1970年)  
「裁きのキリスト」の図・終わりの日キリストは雲に乗って再臨する(システィナ礼拝堂壁画)
 イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話ください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があらわれるのでしょう。」
 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。
 わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリスト(※メシア=救世主)だ。」 と言って、多くの人を惑わすでしょう。
 戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。
 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。
 しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。
 そのとき、人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。
 また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。
 また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。
 不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。
 しかし、最後まで堪え忍ぶ者は救われます。
 この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。
 それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべき者』(※ダニエルによれば、異教の祭壇)が聖なる所(※エルサレムの神殿)に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。)
 そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。
 屋上にいる者は家の中に者を持ち出そうと下に降りてはいけません。
 畑にいる者は着物を取りに戻ってはいけません。
 だが、その日、悲惨なのは身重の女と乳飲み子を持つ女です。
 ただ、あなたがたの逃げるのが、冬や安息日にならないよう祈りなさい。
 そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。

 もし、その日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。
 そのとき、『そら、キリストがここにいる。』とか、『そこにいる。』とか言う者があっても、信じてはいけません。
 にせキリスト、にせ預言者たちが現われて、できれば選民をも惑わそうとして、大きなしるしや不思議なことをして見せます。
 さあ、わたしは、あなたがたに前もって話しました。
 だから、たとい、『そら、荒野にいらっしゃる。』と言っても、飛び出して行ってはいけません。『そら、へやにいらっしゃる。』と聞いても、信じてはいけません。
 人の子の来るのは、いなずまが東から出て、西にひらめくように、ちょうどそのときのように来るのです。
 だが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月が光を放たず、星は天から落ち、天の万象はゆり動かされます(※フォトンベルト突入後の3日間の暗黒のこと)。
 そのとき、人の子のしるしが天に現われます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗ってくるのを見るのです(※此の世の終わりにキリストが雲にのって再臨する)。
 人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます。(マタイ伝24章3節〜31節)

○「神代の万国史」 竹内義宮 編著者(昭和62年第3版皇祖皇太神宮 広報布教部刊)

「不合朝第71代 天照国照日子百日臼杵天皇
 即位二十一年(=前890年)カナメ月、南無大地変、五色人(=世界人類)多く死す。万国大地変動す。天国(=日本)、天越根(=北陸)、狭依信濃、道路奥(=東北地方)暖国なるを寒くかわる。元無極(なむも)、天祖神(かみながら)、天人地(あみん)(=いずれも天地創造神の別名・ああ神様の意)
 天皇国(すめらくに)、埋もれていた神生れ、信仰する人、神守救助
 天皇即位四十一年(=前870年)シハツ月籠二日(=12月22日)朝五ッ刻に、太陽三体現れ出るを見る。」(P318〜319)

○「ひつぐ神示」岡本天明・筆

・昭和19年11月29日神示 日月の巻 第35帖 (208)
「元からの神示 腹に入れた人が、これから来る人によく話してやるのざぞ。
この道はじめは辛いなれど楽の道ぞ。
骨折らいでも素直にさへしてその日その日の仕事しておりて下されよ。
心配要らん道ぞ。 手柄立てようと思ふなよ。 勝たうと思ふなよ。
生きるも死ぬるも神の心のままざぞ。
どこにどんな事して居ても助ける人は助けるのざぞ。
神の御用ある臣民安心して仕事致しておりて下されよ。
火降りても槍降りてもびくともせんぞ。
心安心ぞ。くよくよするでないぞ。 神に頼りて神祀りてまつわりておれよ。
神救ふぞ。 十一月二十九日、ひつ九のか三。」
・昭和22年1月13日神示 空の巻 第07帖 (462)
「これだけ細かに神示で知らしても未だ判らんか、
我があるからぞ、曇りてゐるからぞ、
先づ己の仕事せよ、五人分も十人分もせい出せと申してあろ、
五人分仕事すれば判りて来るぞ、 仕事とはよごとであるぞ、
仕事せよ、仕事仕へまつれよ、それが神の御用ざぞ。
神の御用ざと申して仕事休んで狂人(きちがい)のまねに落ちるでないぞ、
静かに一歩々々進めよ、急がば廻れよ、一足飛びに二階にはあがれんぞ、
今の仕事悪いと知りつつするは尚悪いぞ、
四五十(しごと)、四五十と神に祈れよ、祈れば四五十与えられるぞ、
祈れ祈れとくどう申してあろが、 よき心よき仕事生むぞ、嘉事(よごと)うむぞ、
この道理まだ判らんのか、神にくどう申さすでないぞ。
大智大理交はり、道はあきらか、大愛、大真出でひらく道、
ひらきて大智、大愛、和し、
交はりて、ひふみの極み、
弥栄、弥栄の大道ぞ。 一月十三日、ひつ九 。」

○「RESET−リセット−2012年12月23日、地球はフォトン・ベルトによってリセットされる」 渡邊延朗著 ガイア出版 2002年
○「マヤン・ファクター【新版】」ホゼ・アグエイアス著 柳瀬宏秀監修 三五館 2008年
○「フォトンベルトの真実と暗黒星ネメシス」エハン・デラヴィ著 愛知ソニア訳 学習研究社 2007年
○「〔日月神示〕日本大預言」 泉田 瑞顕著 静雅堂 昭和61年
○「2012年の黙示録」 なわ・ふみひと著 たま出版 2004年

平成21年11月29日作成   平成25年01月12日最終更新  第61話