詳しくは「神代の万国史」竹内義宮編著(皇祖皇太宮広報布教部 昭和45年)です。
大学の時代に出会った本に「神代の万国史」があります。オーパーツとか、古代文明に興味があった私は、友人に誘われるまま、茨城県の磯原に出かけました。そこには天地創造のモトフミクライヌシノ大神をお祭りしてある皇祖皇太宮があり、超古代から伝わるとされる、神剣や鏡などの神宝が無造作に展示されてありました。当時の神主は、武内宿祢の六十六代の子孫である竹内義宮氏でした。年に1度、11月23日に先祖代々伝わるという神宝を公開しておりました。この後数回、皇祖皇太宮の主催による、富山方面の歴史遺跡(超古代の歴史遺跡)の探訪の旅に参加しましたが、竹内義宮氏とその側近の人たちは、きわめて常識人で、狂信者であると、極右であるとかという印象は全くありませんでした。
この「神代の万国史」は、竹内文書関係の諸本のルーツつまり原本にあたるものです。一般に販売されているものではありませんが、皇祖皇太宮に直接申し込むと販売してくれます。天地万物を創造された神々とその子孫(天皇家)による統治の時代の記録です。その統治の中心が超古代の日本であったことを隠滅しようとする、蘇我氏など渡来系の貴族に真実の歴史を改ざんされることを恐れて 、天皇の命令で、竹内宿祢の孫の真鳥の時代に、神代から伝わる神宝と歴史を隠すために富山までやってきてそこに住み着き代々守ってきたものとされています。同時に竹内真鳥は、神代文字で書かれていた文献を漢字に直しました。その一部が古事記、日本書紀の原資料となったといいます。
義宮氏の先代の巨麿氏が、公開して良い時節が来たと判断し、公開に踏み切りましたが当時の天皇制のイデオロギーと相容れず、大弾圧を受けることとなります。竹内文書は、東京大学の歴史学者の狩野亨吉によって偽書と決めつけられて評価が定着し、荒唐無稽の文書とされています。研究の余地もないものとされ今日にいたります。第2次世界大戦後、出版の自由が認められてようやく再公開をされるに至りました。
「神代の万国史」は、淡々とした記録です。天地創造の神々が実在し、その子孫が肉体化して、天皇となり人類を指導してきたという前提にたっています。現在の天皇家の実情と比較すると、荒唐無稽のようにも思えますが、はるか昔のこととすると決して我々の想像を越える昔の話ということになるので、矛盾はないと考えます。それよりも、神代七代の天地創造の箇所は、聖書の創世記の内容とも一致し、さらに詳しい内容となっています。決して竹内巨麿氏が、偽作した歴史ではない真実が含まれるものと感じます。歴史の記録の場所には、文献通りのものが必ず存在するということを証明しようとして、先々代の巨麿氏と親交のあった、酒井勝軍、山根キク、吉田謙吉氏などが、私財をなげうって、命をかけて探索しました。彼らの著作には、文献を裏付ける証拠があったことが記されています。ただ、現在の竹内文書の紹介本の殆どは彼らの著作の焼き直しであり、新鮮味にかけるのも事実です。
しかし、グローバル化が進み、世界が一つになりつつある現在、世界を一つにする理念が必要とされています。近い将来必ず文献として見直されるものと信じます。
竹内文書関連の本を最後に紹介します。興味があったら、読んでみてください。竹内文書の解説書は多くありますが、「神代の万国史」の編纂に関わった高坂和導 著の「超図解 竹内文書」「超図解 竹内文書U」は、大変分かりやすく、全体像を理解できる内容となっています。また、浅見宗平著の「不思議な記録」(第1巻から第20巻)は、全体で竹内文書の解説書になっています。特に、19巻は文献本になっています。また、古神道の教えを説いており、人生の教科書となっています。感激しました。ぜひ、読んでいただきたいシリーズの一つです。「神代の神代の話」は、酒井勝軍の「神代秘史百話」と重なる部分も多いですが、項目を選んで解説しています。山根キク著「世界の正史」は、古本屋で250円で最近入手した本ですが、「神代の万国史」のコンパクトなダイジェスト版となっています。
[皇統譜のあるもの]
「人類之祖国 太古日本史」岩田大中著(太古書院 昭和6年) 八幡書店復刻版
「神霊正典」矢野祐太郎著(神政龍人会 昭和39年)
「世界の正史」山根キク著(世界平和社 昭和39年)
「日本の真相」林信二郎著(商工毎日新聞社 昭和53年)
「神代秘史資料集成 天之巻(古文書編)」大内義郷校注 (八幡書店 昭和59年)
「[超図解]竹内文書」高坂和導編著(徳間書店 1995年)
「[超図解]竹内文書U」高坂和導編著(徳間書店 1995年)
「不思議な記録 第19巻」浅見宗平著(自由宗教一神会出版部 平成12年)
「竹内文書原典 解読集 T〜X」酒井由夫著山本根菜編(ヤマトランス 2006年〜2012年)
[探訪記録等]
「神代秘史百話」酒井勝軍著(昭和5年 國教宣明団)神代秘史集成地之巻所収(昭和58年 八幡書店
「モーセの裏十誡」酒井勝軍著(昭和6年 國教宣明団)神代秘史集成地之巻所収(昭和58年 八幡書店
「神字起源解 高畠康寿述」高畠康明著(昭和6年 世界大祖国史期成会)神代秘史集成地之巻所収(昭和58年 八幡書店
「太古日本のピラミッド」酒井勝軍著(昭和9年 國教宣明団) 八幡書店復刻版
「十和田湖を中心に神代史蹟たる霊山聖地の発見と竹内古文献実証踏査に就いて併せて猶太聖者イエスキリストの天国(アマツクニ)たる吾邦に渡来隠棲の事績を述ぶ」鳥谷幡山著(昭和11年 新古美術社)神代秘史集成地之巻所収(昭和58年 八幡書店
「復刻 神秘之日本 第1巻〜第5巻」酒井勝軍編著(昭和57年 八幡書店) 昭和11年〜昭和15年(1号〜44号)
「光は東方より」山根菊子著(昭和12年 日本と世界社) 八幡書店復刻版
「世界の神都 飛騨高山」上原清ニ著(昭和60年 八幡書店) 昭和13年の著作
「竹内文献考証」吉田兼吉著(昭和60年 八幡書店)昭和14年の著作
「キリストは日本で死んでいる」山根キク著(昭和56年新版8刷 たま出版) 1958年の著作
「神代の神代の話」竹内義宮著(昭和44年 皇祖皇太神宮広報布教部) 神代秘史百話のリメイク版
「「竹内文書」の謎を解く」布袋泰和著(2003年 成甲書房)
「神代の万国史」は、竹内家67代当主の竹内義宮氏の著作ですが、平成27年7月に68代当主の竹内康裕氏が書かれた本が出版されました。当主ならではの内容です。近年撮られたと思われるヒヒイロガネの鏡や御神骨像などが紹介されています。また、神代文字が4200種類もあったということや、神代文字の役割などの説明もあります。また、先に紹介した本と違い古神道(惟神の道)とはどういう教えなのかということもわかりやすく説明されています。清らかな気持ちになれる内容です。紹介します。
「古代の叡智『竹内文書』と神秘秘伝の術事」竹内康裕著(徳間書店 2015年)
是非お読み下さい。新しい世界が開かれることを確信しています
平成20年11月29日作成 令和3年4月29日最終更新