詳しくは、「日本人を狂わせた洗脳工作 いまなお続く占領軍の心理作戦」関野通夫著(2015年 自由社)です。
わずか82頁の小冊子であるが、江藤淳著「閉ざされた言語空間」で主張されたWar GuiltInformation Program (WGIP・戦争犯罪宣伝計画)
の証拠文書を、GHQの2万5千点の文書の中から発掘した画期的な本である。
マッカーサーが上院の軍事・外交合同委員会聴聞委員会(1951年5月3日)で
「・・・(日本が)もしこれらの原料の供給を断ち切られたなら、一千万人から・・・失業者が日本で発生するであろうことを恐れた。したがって、彼らが、戦争に駆り立てられた動機は大部分が安全保障の必要に迫られてのことだったのだ・・・」(「日本人に知られては困る歴史 昭和の対戦と東京裁判の時代」若狹和朋著 2013年 ワック)
安全保障の必要=自衛戦争又は正当防衛であるとGHQの最高責任者であったマッカサーが主張してもマスコミも報道しないし、教科書にも載せない理由は、自虐史観にある。
この自虐史観はどこから定着したのかということが、証拠と共に明らかにされている。
そして、更に国際社会から、検証もなしに従軍慰安婦問題や南京虐殺の濡れ衣を着せられている理由もあきらかにされている。本文から引用する。
「ジュネーブの“4ナイ”反日人士
日本内外での、反日の人たちの言動を見るにつけ、その結論の良し悪しではなく、結論を出す姿勢を私は“4ナイ”とひそかに評してきました。
“4ナイ”の反日人士は、日本を貶(おとし)めることなら何でも良いとばかり、国連に一方的な見解を吹き込み、また”4ナイ”である人権委員会の委員に、彼らの意見を代弁させていたのです。冒頭に述べた、WGIPの毒にもっとも汚染された人たちであり、それが、彼らの言動に現れているものとしか思えません。
日本と諸外国の歴史や実情を比較考量もせず、”あらまほしき”理想国家という幻影を念頭に、母国をひたすら貶める人たち、その情報の真偽の検証もしない人権委員の委員たちの知的怠慢、私にとり、ジュネーブ滞在は、唖然呆然の連続でした。
ジュネーブから帰国後に作成した私の報告文書から、一部を抜粋し、WGIPに洗脳された人たちをご紹介します。
@日本の左翼・反日組織(NGO)が、国連人権委員会に及ぼしている影響は、深刻なほど大きく、それが国連はじめ世界の世論におよぼしている影響は大である。
これは、陣形委員会が発行する報告書を見れば、彼らが独力では到底知りえない、日本の反日NGOなどのインプットによるとしか思えない情報に言及していることからも窺える。われわれの滞在中に起こった、いくつかの妨害行動も、それを裏付けている。
国連人権委員会は、日本の反日NGOの代弁者といっても過言ではない。反日派の意見は日本の国内では多数意見になりえない状況なので、国連に自分たちの意見を吹き込み、国連の意見として発表させる。その後で、日本政府に、“国連が言っているではないか“と圧力をかけ、彼らの意見を国政に反映させようという戦略なのだ。これは、まさにマッチポンプである。
国連人権委員会は、日本政府に市民団体やNGOの意見を聞け、などと言っているが、反日NGOに支配された発言であることに、日本人は危機感を抱くべきである。
A国連人権委員会や、日本の左翼・反日派などには共通した欠陥があるが、彼らの姿勢を、私は“4ナイ”と名づけた。
・結論を導くのに使った情報(証拠)の検証を行わナイ
・類似案件について比較考証を行わナイ
・反証についての考究を行なわナイ
・法(条約を含む)もついての基本的知識を持たナイ、あるいは無視して認めようとしナイ
の4つである。」 なお、GWIPの内容については、証拠文書を示しながら、この文章のあと詳しく触れられている。
日本人がWGIPの存在にめざめ、反日日本人にまどわされることなく、南京大虐殺、従軍慰安婦問題、沖縄戦などの検証につとめ、真実に目覚めれば、日本人としての誇りを取り戻すことができると確信している。誇りを取り戻せば、青少年の精神の荒廃を克服し、日本の精神的な復興も可能ではないかと考える。集団自衛権をめぐる安保法制の議論も噛み合ったものになったと確信する。
「“あらまほしき”理想国家という幻影」このキ−ワードと4ナイの意見は、目からウロコでした。 是非読んででいただきたい。
平成27年09月18日作成