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 落合莞爾によるワンワールド史観その3は、「金融ワンワールド(国際金融連合)」についてです。

参考図書

○「國體アヘンの正体」落合莞爾著(「落合・吉薗秘史2」成甲書房 2017年)
 「みずから社会の上層地位・身分を求めず、ひたすら黄金ファンドによる与信を用いて地域社会の分業の進展を図り、また罌粟(ケシ)ファンドを活用して地域住民の民生向上を進めてきたのが「國軆ワンワールド」である。
 ところが、世界史の進行とともに分業が進み職能が分化して、社会構造が複雑化すると、國軆勢力だけでは國軆任務をこなしきれなくなり、いきおい"下請け業者"を起用したことにより、國軆をめぐる勢力に変化が生じることとなった。
 それは、具体的には、古代エジプトのファラオ・イクナ―トン(アメンホテプⅣ世)が宗教都市アマルナで太陽神アテインを信奉する一神教を創ったことに始まる。エジプトを追放されたアテイン一神教徒がシナイ半島で創めた"天啓一神教"がすなわち、のちの"ユダヤ教"である。
 十二の部族から成り立つアテイン一神教徒が前一〇〇〇年ころにカナーン(パレスチナ)に建てたのがイスラエル王国で、それから"唯一神教"というべき排他性が強い二部族(ユダとベリヤミン)が前九〇〇ころに独立してユダ王国となった。
 前五八六年にメソポタミア文明の末流の新バビロニア帝国のナブガドネザルⅡ世によってユダ王国が滅ぼされ、その遺民はバビロンに捕囚されて奴隷とされる。
 メソポタミア文明を引き継いだバビロンで、黄金ファンドを用いる与信術を学んだユダ奴隷たちは、新バビロニアがアケメネス朝ペルシャに滅ぼされるとオリエント世界に分散し、國體ワンワールドの行なう金融・与信業務の下請け業者となり、黄金ファンドの運用に携わって利ざやを稼ぐことを憶えたのである。
 かくして國體ワンワールドの下請け業者となったユダヤ教徒たちが組織した信用ネットワークが、いわゆる「国際金融連合」の祖形である。その後、これに侵入した"覇道一神教"が、ネットワーク全体を乗っ取ったのである。
 國體ワンワールドと国際金融連合の関係は、ほんらい「財主」と「金融ブローカー」として協業関係にあったが、覇道一神教に乗っ取られて以後の国際金融連合は、國體ワンワールドと協業関係を表面上は維持しながらも、実は自己利益のみを追求する覇道勢力に転じたのである。
 世界経済が黄金ファンドの与信機能の上に構築されていることを知った国際金融連合が、自前の黄金ファンドを確保せんとしたのが「重商主義」である。そのやり口は、新大陸やユーラシア大陸南部さらにアフリカ大陸を武力で侵略して植民地とし、原住民を一神教化で洗脳しつつ酷使して金銀を採取させ、その労働成果を根こそぎ搾取する植民地主義であった。すなわち「覇道経済」である。
 覇道勢力化した国際金融連合とウバイド流王道を固守する國體ワンワールドの関係が、協業から対立に変化したのは必然で、つまるところ王道と覇道の本質的相反性がもたらすところである。
 国際連合が覇道化した反作用として生じたのが、國體ワンワールドによる「世界王室連合」の結成である。「世界王室連合」の中心は、表面上はワンワールドの西極をなすケルト系王室であったが、実は、その盟主がワンワールドの東極をなす日本皇室であるゆえんは、大塔宮護良親王の子孫が十四世紀に渡欧して密かにケルト系王家に潜入したからである。
 このことこそ世界史の根本をなす秘史で、……。
 ともかく、このような経緯により、人類社会が世界王室連合と国際金融連合による王道と覇道のせめぎ合いの場となり、今日にいたったのである。」 (p5~p8)
「…「中世」の地球社会が、「近世」に転化した主な原因は、ほんらい國軆ワンワールドの下請け業者だったユダヤ教徒が、異教徒搾取を目的とるす覇道一神教徒の侵入により植民地主義団に変質した国際金融連合に"寄生"したことであろう。
 ほんらいの与信主体はウバイド・ワンワールドであるが、その下請けたる国際金融連合に寄生する孫請け業者として与信事業に携わるユダヤ教徒が、みずから与信主体のように振る舞ったことが、与信主体はもとより、これに取って替わろうとしている覇道一神教との存在を隠蔽することとなった。」(p9-p10)
 「世界経済とは、たとえば囲碁や将棋のようなもので、勝敗でなく対局に意義がある。対局相手があって初めて成り立つのである。盤上では勝利するために徹底して敵を苦しめなければならないが、対局者そのものを殺してしまったら、以後の対局が出来なくなるではないか。
 イギリスが清人をアヘン漬けにして確保した対清貿易黒字のけんかは金銀地金の蓄積となった。イギリスの対清アヘン政略の根底は重傷過ぎであるが、いずれの形であっても、地域社会間のバランスを狂わせる重商主義の利己性は、ほんらい國軆ワンワールドの望むところではない。
 そもそも重商主義は國軆ワンワールドの歓迎する思想ではないのである。なぜなら、國軆ワンワールドの国是(理念)は、メソポタミア以来、各地の河口デルタで蓄えた黄金ファンドを用いて地域政体の勢力を長期的に均衡させることにあり、いまさら銀地金を蓄積する必要なぞないからである。
 それなのに、國軆ワンワールドが混入していたオランダやイギリス・フランスが重商主義政策を採ったのは不思議だが、その理由は各国の支配民族の民族性が宗教性か、はたまた時勢であろうか。目下わたしが思うのは、寄生体すなわち宮廷ユダヤ人のことである。
 イギリスのインド産アヘンの対清輸出策を急激に進めたのが、一八三二年にアヘン事業の利権を求めてインドのボンベイに移住したデヴィッド・サッスーン(一七九二~一八六四)であった。
 十八世紀にイランに在住していたセファラディ・ユダヤのサッスーン家はオスマントルコの財務大臣にも就いた政商である。その一族でバグダッド生まれのデヴィッドは、ロンドンを拠点とする国際金融連合の一員で、上海を中心に華北を管掌したフリーメーソンの「イングランド系北支地区大結社」の首脳の一人であった。
 これをもってすぐに「フリーメーソンの陰謀」というのは、論者が国際常識に欠けるための認識不足にすぎず、商社・金融・軍人・政治家がフリーメーソンに加入するのは、欧米の社会慣習として当然であって、とくに論じるべきものでない。
 國軆ワンワールドの立場を羨み、取って代わりたいとする野望が「唯一神教徒」の一角にうまれたのが大航海時代で、これによって世界史は新しい段階に移行し、貴金属の集積を覇権によって求める重商主義時代に入った。
 絶対的存在である唯一神から受けたという天啓に基礎を置く「唯一神教」は、相手に対してはその「神」の信仰を認める「相対一神教」とは異なり、異教徒を人間として認めない独特の排他主義を奉じる宗派である。
 しかしながら、どの時代、どの地域にも異教徒は眼前に常に存在する。
 唯一神教徒はこの異教徒をどうするつもりなのか。最終的には、前院の唯一神教への改宗か、奴隷化か、皆殺ししかいのであろう。それが覇道思想であるが、いずれを採るにしても、そのための手段が必要である。結論を言えば、かれらにとって、それが金銀なのである。
―國軆ワンワールドも阻めなかった英蘭の重商主義
 どんな棒磁石でも、両断すれば両端に南北両極が発生するように、どんな国家においても、直接統治する政体は覇道的性格の"北極"とならざるを得ない。これに対し、その社会に潜んで國軆を護ろうとする勢力、すなわち國軆ワンワールドが"南極"となるのである。
 大航海時代の到来により、十六世紀から十八世紀にかけて欧州に訪れた重商主義の時代は、欧州各地の政体が国威の発揚を欲し、意気揚々として植民地獲得に邁進してやまない"北極"主義の時代だった。諸国の國軆を支えるべき"南極"の國軆勢力は、時代思潮に圧されて、これを傍観していたのである。
 世界的な"北極"すなわち覇道勢力のイエズス会が、各国の政体に忍び込んだのは、まさにこの時期であった。表面上は奴隷商人など冒険商人の形を取らずに宗教者の姿を装った覇道勢力は、実際には貨幣的利益によって各地の政体権力を誘惑し、その国策を重商主義化させたのである。それが十八世紀の欧州王室の姿であった。
 そもそも、アヘンはメソポタミア以来の人類の宝で、ウバイド王統が直接管理する極貴重物資である。それを、覇道勢力がここまで悪用したのは単に重商主義による貴金属集積志向だけではない。イエズス会が秘めていた真の目的は、アヘンを用いて清国に甚だしい害毒をなすことであった。
 それは、アヘン本位制に立つウバイド王統の中心たる欧州大塔宮を暗に誹謗し、その権威を損傷するためであった。実行犯はセファラデイ・ユダヤのサッスーンではあったが、その陰の主犯は覇道勢力の首頭イエズス会であった。」(p232~p235)
「アヘンがウバイド人(修験サエキ)の拠って立つ本位財なのに対し、地中海文明の拠ってたつ本位財が黄金である。
 メソポタミア文明の初期段階のウバイド社会は、アヘンを本位財とする精神文明であったが、メソポタミア文明が文字を発明したことで信用の基準が黄金に移行し、その後の物質文明が始まった。」(p328)

○「天皇と黄金ファンド」落合莞爾著(成甲書房 2016年)
「メソポタミアでウバイド文化を引き継いだのがシュメル文明で、その金融部門を担いバビロニア帝国でワンワールド勢力に癒着して下働き業者となったのがセム族の交易・金融業者です。
 その系統を継いだ古イスラエル王国の民のうち、オリエント多神教の十支族の末裔が日本列島に渡来した……。」(p131)
 「メソポタミアでウバイド精神文明を創ったウバイド人が砂金を採り尽くしてメソポタミアを去った後、入れ替わりに入ったシュメル人がウバイド文化を発展させてシュメル文明にし、その後へ入ったセム系がシュメル文明を継承してバビロニア帝国を建てます。
 一方、古代エジプトで勢威を誇ったのがアメン太陽神を主神とする多神教の神官団で、これに対抗するためアテン一神教を創めたファラオ・イクナ―トンの招致政策に応じて中東各地から難民がアマルナに集まりました。多くはセム族です。
 アテン一神教が崇拝する太陽神アテンには愛によって人々を救済する普遍性があり、エジプトおよび中東の異民族・異文明を併せた広大な地域を支配する専制君主制に相応しい宗教として創り出されたアテン一神教は、やがてテーベ神官団の巻き返しに遭います。結局、イクナ―トンの後継ファラオのアイによってアマルナを追放された中東人の難民たちが、カナーンの地に移って建てたのが古イスラエル王国です。
 ……
ワンワールド金融連合の淵源
 イスラエル十二支族のうちの二支族は、シナイ半島で遭遇したアラブ系牧畜民ミディアン・ケニ族の奉持する排他的な一神教に染まり、いわゆる「ユダヤ教徒」となります。
 この一部教徒はイスラエル王国から独立してユダヤ王国を建てますが、奴隷獲得競争により拉致連行されたバビロンで、シュメル文明を受け継いだバビロニア系の通貨・信用・金融の原理を体得して世界に拡散し、いわゆる「ユダヤ人」となるのです。
 右の経緯により、独自の国家を作ることをやめ、進んでワンワールドの金融部門での下働きを行うユダヤ人が侵入したため、ウバイド・ワンワールドはやがて大きく分かれ、
 ①王室ワンワールド
 ②金融ワンワールド
 ③傭兵(軍事)ワンワールド
を形成して今日に至るのです。」(p157~p159)
 「古代イスラエル族の列島寄生の目的は、言うまでもなくワンワールドへの参加です。シュメル文明を通じてウバイド文明を継承したのがバビロニア帝国で、ここを文化的淵源とするカナン人は、やがて古代イスラエル族となって世界に拡散しました。
 早くからウバイド・ワンワールドに参加し、ウバイドと協力しながら独自の物質的利益を図ってきた古代イスラエル族は、金融ワンワールドの主力となりました。」(p290)

○「天皇とワンワールド」落合莞爾著(成甲書房 2015年)
 「イランに発祥しながら後発の回教に置き換えられて消滅したとされるマニ教は、実は 生きていて、キリスト教・ユダヤ教・仏教など既成宗教の枠を超える「超宗教」となり、親睦団体の形を取ったのがフリーメーソンと見られるからです。」(p111)
 「パルチアの末期二一六年に、ウバイドの故地メソポタミアで、ユダヤ教徒のパルチア王族の子として生まれたマニが、二四〇年頃に天啓を受けて「マニ教」を開教します。ゾロアスター思想を受け継いだマニ教は、輝く間にゾロアスター教地帯に広がって世界宗教となり、西はローマ帝国の版図に蔓延し、グレートブリテン諸島にまで伝わります。東はタリム盆地(中華人民共和国の新疆ウイグル地区)に入り、遊牧民の信仰を受けて大いに栄え、統一中華帝国の隋と唐に入ります。
 そもそもウバイドの故地から興ったマニ教はギリシャ・ローマとイラン・インドの諸文化の交流の所産で、ワンワールドの申し子とも言うべき宗教です。
 ゆえに、その教えは発生地メソポタミアから出て、西はシリア・パレスチナ・小アジア・エジプト・北アフリカ・イベリア半島・イタリア半島に広がり、東は中央アジアのタリム盆地・インド・中華本部に広がりますが、その経路はまさにウバイド・ワンワールドと合致しています。つまりマニ教は、ワンワールド大陸波の第二の大波動なのです。」(p168)
「涼州で訳経に携わったインド僧の曇無讖(どんむしん)(三八五~四三三)が漢訳した「大方等無想大雲経」は国王の仏教保護を説く仏典で、その中に「浄光天女が王位を継ぐ」という一説があります。
 もと洛陽の力士で、売薬業から則天の男妾となり、洛陽白馬寺の寺主となった薛懐義(せつかいぎ)は、これに注目し、洛陽の僧法明らと組んで大雲経にこじつけた讖文(しんぶん)を作り、「太后は彌勒佛の下生なり、当に唐に代わって帝位に即くべし」と宣伝したうえ、六八八年に宮城内に巨大な「明堂(めいどう)」を建てます。
 永昌元(六八九)年に大雲経を全国各州に頒布して皇統簒奪を準備した則天は、六九〇年ついに唐王朝を乗っ取って周朝を建てます。
 則天の本地とされた弥勒菩薩は、ほんらいはマニ教(明教)の主神で仏教のものではありません。また「明堂」も太古周代の政堂と説明されますが、「明」はマニのことで、建造者の薛懐義がマニ僧で、則天の寵を失って自暴自棄になった際に自ら火を放ったことからみても、政治場ではなくマニ教(明教)の祀堂とみるべきです。
 弥勒の化身と称する則天が、「大雲経」を納めるために全国各州に建てた「大雲経寺」(大雲寺)が日本に伝わり、七四一年に聖武天皇が国分寺・国分尼寺の制度を創りました。つまり、日本の国分寺はほんらいマニ教の寺院なのです。
 則天が行なった事蹟を「仏教の興隆」のためと言う史家がいます。仏教の経典「大方等無想大雲経」を収める大雲寺は表向きは仏寺ですが、本質はマニ寺院ですから、どうみてもマニ教興隆のためです。
 弥勒を意訳すると「慈しみ」ともなるので、則天が尊号に「慈氏」を冠して「慈氏越古金輪聖神皇帝」と称したのは、自身を弥勒の化身というためです。」(p178-p179)
 「マニ教が七世紀に興った回教に代替されて急速に衰退したのは、発信源の中東と中央アジアでは、その禁欲菜食主義が「羊肉と大麻」の中東文明と不適合だったためと思われますが、各地で表面上滅亡したマニ教は、実は混淆宗教の特性を活かして世界各地に今日も生き残っているのです。
 日本へ渡来した鑑真は六八八年に揚州に生まれます。七〇四年に入山して七一〇年までいた大雲寺は長安ではなさそうですが、どこの大雲寺かは未詳です。七〇五年の則天崩御の後もマニ寺院が造営されていた証拠は、日本渡海を図る鑑真が、五回目に試みた七四八年の渡航でも難破して海南島に漂着し「大雲寺に一年間も逗留」したことです。つまり実質的マニ教寺院の大雲寺が海南島にも造立されていたのです。
 鑑真が最初に渡海を企てたのは七四三年で、その二年前の天平十三(七四一)年に、日本では聖武天皇が大雲寺に倣った国分寺と国分尼寺の制度を立てています。聖武天皇がマニ教大雲寺に倣う国分寺・国分尼寺を立てる計画に呼応して、実質マニ教寺院の大雲寺で修行した鑑真が戒壇を立てるために渡日を図ったのですから、国分寺・国分尼寺の造立と鑑真の来日計画は密接に関係していることは明らかです。
 ようするに、日本人が仏教と思って輸入したのは実はマニ教だったのですが、「仏教を占拠したマニ教」と、「マニ教を取り入れた仏教」は、現実には同じ物ですから、実質的には表現だけの問題なのです。」(p180-p181)
 
○「金融ワンワールド」落合莞爾著(成甲書房 2012年)
 「馬野(※周二)博士は、世界秘密結社の首脳はすべてユダヤ人(ないし中東人)である、との信念に立っておられましたが、私は以前から聞いていたオランダやイギリスの王族が首脳になっていることが念頭を去らず、世界秘密結社そのものは人種的組織ではない、との感覚を持っていました。
 ユダヤ人には二種類があることを馬野博士から教わったのはこの頃です。スペインからポルトガルにかけてのユダヤ人を「スファラディ」と呼び、ドイツからポーランドにかけてのユダヤ人を「アシュケナージ」と呼ぶことを知りました(今は、その他に「ミズラヒ」と呼ばれる回教圏のユダヤ人がいることを知っています)。そのアシュケナージがユダヤ人の属するセム系ではなく、ユダヤ教に改宗したトルコ系ハザール人であることも馬野博士から教わりました。」(p58)
 「ユダヤ人概念の一つは「シオニスト・ユダヤ」です。概ねイスラエルに住み、またニューヨークを徘徊するユダヤ教徒です。中には、「神がモーセに約束された地に、是非ともソロモン・ダビデの神殿を建てねばならぬ」と意気込む急進シオニストもいれば、歴史的沿革にしたがって現状に納得している穏健ユダヤ教徒もいるでしょうが、両方ひっくるめてユダヤ教徒の意味でこう呼ぶことにしました。今後はこれを、単に「ユダヤ」と呼び、文脈上で必要なときには「第一種ユダヤ」と呼ぶことにします。
 いま一つは、俗にいう「フリーメイソン」を称する特定団体を意味しません。フランクリン・ルーズベルト大統領の元女婿カーティス・B・ドール大佐が、著作の『嵌められた大統領』の中で次のように述べています。
 「ホワイトハウスで一九四一年十一月二十五日に開かれた運命的な会議の記録を読み返してみて、私の以前の岳父、ルーズベルト大統領および側近たちの戦略は、平和を維持し保証することではなく、事件を組み立て、あるいは引き起こさせて、アメリカを日本との戦争に巻き込むという陰謀にもっぱら関わっていたと、私は悟ったのです」
 ドール大佐は、そのような陰謀に関わった義父は、「ワンワールド・バンカーに操られていた」と説明しています。つまり、ずっと以前から外国の高級知識人は、世界的陰謀を目論む者は教養団体を誹謗する「フリー・メイソン」ではなく、呼称もはっきりしてはいない「ワンワールド・バンカー」でなく、呼称もはっきりしてはいない「ワンワールド・バンカー」(国際銀行家)であることを認識していたのです。
 近来、一般社会の世界認識が進むにつれ、従来「フリーメーソン」という俗語で表現するしかなかった国際秘密勢力を、「世界資本家連合」とか「国際金融連合」と呼ぶようになってきました。むろんそのような名称の具体的団体は存在しません。あくまでも一般名詞としてそう呼んでいるのです。
 特定勢力が金融業を通じて国際政治を支配しているとの認識が形成されると、その勢力が実質的に支配しているイングランド銀行、FBRなどの「中央銀行」システムが、国民国家の理念に基づいた公正な制度ではないとの批判が世界的に高まってきました。
 この特定勢力は俗に、「コスモポリタン・ジュウ」とも呼ばれますから、藤原肇氏のいう「国際派ユダヤ」もこれを指したものと思われます。現実に、この勢力には欧州王室の有力者が加わっており、また構成員も多くは外見的に白人です。正体はというと、なかには偽白人者もいますが、純粋白人が圧倒的に多い。にもかかわらず、ジュウとかユダヤとかの名を着せられたのは、代表的存在がイングランド銀行やFRBを実質支配するユダヤ人(第一種)のロスチャイルド家で、しかもその同族縁戚が国際金融を牛耳っているからだと思われます。つまり、この言葉には中央銀行勢力に対する反感が込められていると思えてなりません。
 欧州王室も加わっているこの集団を「第二種ユダヤ」と呼ぶと、ユダヤを自称していないのに不当な命名だと謗られるでしょうが、ともかく現実にユダヤと呼ばれているわけですから、世上のユダヤ概念を総括する時、これだけを除外するわけにはいきません。
 右のように理解してみれば、ユダヤという通称そのものが、第一種と第二種の概念混淆を招く不適切な語法というしかありません。だいいち、私が学生時代からユダヤがよく解らなかったのは、このためです。世間にもそのような方は多いでしょう。
 もっとも、このような曖昧且つ不適切な呼称が生じたのは、何も外部のせいではなく、当の第一種および第二種ユダヤの意向としか考えられません。おそらく、シオニストもワンワールドも、自らの正体を明らかにしたくない底意があって、外部人の呼称誤用を意図的に容認していると考えられます。」p60-p62)

 [シオニスト(ユダヤ第一種)]――――[ユダヤ教徒]
     A=スファラディ(セム系)、ミズラヒ(セム系)
     B=アシュケナ―ジ(トルコ系)
 [ワンワールド(ユダヤ第二種)]―――[看做ユダヤ]
   ヴェネツィア・コスモポリタン(シュメル系)
      宗教ワンワールド―――ヴァチカン
      世界王室連合―――王侯貴族(金融ワンワールドに利用される)
      白人至上主義者―――WASP(ワスプ)
    (軍事ワンワールド)―――各国海軍将校・砲兵将校
 [金融ワンワールド(混在)]―――[実質無宗教]―――ロスチャイルド、モルガン
                                ロックフェラー 」(p85)
 「これは世上ユダヤと呼ばれてる集団の表ですが、シオニストの名はユダヤ教に重点を置いたからで、必ずしも故地奪還を叫ぶ熱烈なシオニストとは限らず、なかには歴史的沿革の結果としての現状を受け入れている人もいるでしょう。また、ワンワールドとしてのは、コスモポリタン・ジュウと呼ばれることも多いが、構成員には非ユダヤ人が多く、ユダヤと呼ぶことにに抵抗があるからです。
 しかし世間には、誤解のためか反感のためかユダヤと呼ぶ人も少なくないので、「看做ユダヤ」として、ここに挙げたわけです。…。また、白人至上主義者の所以もまだ判りません。さらに、ワンワールドに属することが確かな各国の海軍将校と砲兵将校についても同様です。」(p84・p86)
 「ヴェネツィアは一七九七年にはナポレオン・ボナパルトの侵略により崩壊し、最終的にイタリアに併合されました。しかし、ヴェネツィア・コスモポリタンたちの一部は中世のうちに、既にネーデルラント(オランダ)に移住していました。やがてスコットランドとイングランドにも広がります。スコットランドではミシシッピー会社と欧州で最初の紙幣を発行したことで有名なジョン・ローがヴェネツィア・コスモポリタンです。
 コスモポリタンの歴史は常にスファラディを追っていけば容易にたどれます。中世のイベリア半島にいたスファラディの中に紛れていたコスモポリタンは、レコンキスタの際に、スペインからポルトガルとオランダに移ったものと思われます。大航海時代のポルトガルの果たした海外発展の一半は、移民してきたヴェネツィア・コスモポリタンが支えたといっても過言ではないでしょう。」(p107~p108)
 「産業社会の維持のために、金融ワンワールドが選ぶ次善(実は最善)の手段として、戦争が浮上してくるでしょう。
 世界は二〇一一(平成二十三)年秋から、第四次世界大戦に突入した感があります。第一次は欧州大戦、第二次は世界大戦で、第三次は結局、米ソ冷戦のまま終わりました。これに対し、第四次世界大戦は近代国家同士の戦争ではなく、各国内での一神教同士の対立を主とした内戦です。むろん根底は種族の生存競争ですから、背後には資源獲得を主眼とする経済問題があります。
 諸賢はご存じと思いますが、一神教が人類社会に及ぼす害毒は、当の一神教徒がほとんど自覚していないか、自覚してもしらないふりをしているため、時を経ても改まるとは思えません。地上の経済問題に関わる国家間の武力闘争を既に克服してきた人類には、武力闘争はもはや宗教闘争の分野にしか遺されていません。
 第四次大戦のエネミーライン(前線)は、国家間の戦争と違って、各国内を貫通する一本の針金のようなものです。朝鮮半島から始まり、南シナ海を縫ってアジア大陸に上り、タイ、ビルマ、チベットを結び、インド、パキスタンではやや広がり、アフガン、イラク、イランを通ってペルシャ湾を渡り、北アフリカに達します。エネミーライン上の各地では、小規模の戦闘行為はやむことなく陰湿に続くことでしょう。合計すれば数百人の人命が毎日毎日、失われていきます。
 その多くは民間人ですから、これを大戦と認識しない各国政府やマスメディアは、テロだの何だのと矮小化しますから、いつまで経っても解決しません。国連事務総長は仕事ができて大得意でしょうが、いくら安全保障理事会を開いても、メッテルニヒの名言のごとく「会議は踊る」だけです。
 この内乱大戦は、ユダヤ教・キリスト教・回教の天啓宗教同士、またその中の宗派同士の争いに発する「一神教大戦」ですから、これを制止するためには、人類は一神教の呪縛からめざめねばなりません。」(p233~p234)

○「天皇とワンワールド」落合莞爾著(成甲書房 2015年)
 「戦後日本では、米ソの密約のもとに教育・報道部門が密かに国際共産主義が侵入し、教育官僚が、左派大学人や偏向マスコミの反国益行為を取り締まらず、かえって良心的文化人として扱ったことで、今後ともかかる行為を推奨するとのサインを受け取ったのが、日本の(エセ)知識人たちだったのです。すなわち官位を上げられて勲章を受けています。
 このように、戦後日本社会の思想・教育・報道の共産主義化を図ったのも、ワンワールド・バンカーですから、ワンワールドの内部は分裂していることは間違いありません。」(p142)
 「古代イスラエル族の列島寄生の目的は、言うまでもなくワンワールドへの参加です。シュメル文明を通じてウバイド文明を継承したのがバビロニア帝国で、ここを文化的淵源とするカナン人は、やがて古代イスラエル族となって世界に拡散しました。
 早くからウバイド・ワンワールドに参加し、ウバイドと協力しながら独自の物質的利益を図ってきた古代イスラエル族は、金融ワンワールドの主力になりました。
 繰り返し言うように、これを「ユダヤ」と呼ぶのは適切ではありませんが、富に対する妬みと不労所得に対する嫌悪から常に「ユダヤ」と呼ばれています。
 そのついでに、ウバイドまでもその一派と見られ、今日の書店で見かける書物は、拙著を除いてすべてが、古代イスラエル族と一神教ユダヤを混同したうえ、さらにウバイド(イシヤ)も同類と観る立場で妄想論を展開しています。」(p290)
○「「吉薗収蔵手記」が暴く日本の極秘事項」落合莞爾著(「落合・吉薗秘史1」成甲書房 2017年)
 「維新以来、山県有朋に目を付けて執拗に工作していたのは、国際金融連合とその傭兵たる外国諸勢力で、王室ワンワールドの反主流派も加わっていた可能性がある。
 ……
 大東亜戦争の本質はもとより地球上の資源分配をめぐる生存競争であるが、その秘められた一面として長州山縣流陸軍を強制終了させる計画があったことに何人が気づいたろうか。
 大東亜戦争で山縣流陸軍は強制終了したが、これに代わってもっと「タチの悪い連中」が進駐してきたことに気がついた人もそう多くはない。「タチの悪い連中」とは、マッカーサーを担ぎながら、トルーマンの配下としてGHQを支配したニューディーラーすなわち在米国際共産党である。」(p132・p133)

○「ワンワールドと明治日本」落合莞爾著(「落合秘史7」 成甲書房 2016年)
 「国際金融連合は横田基地の在日米軍と結託しています。形式的にはアメリカ軍の下部機関とはいえ、東京を完全に軍事支配下に置く米軍横田基地の日本政体に対する影響力を無視することは國軆勢力にとっても得策とはいえません。…」(p33)

○「明治維新の極秘計画」落合莞爾著(「落合秘史1」 成甲書房 2012年)
○「国際ウラ天皇と数理系シャーマン」落合莞爾著(「落合秘史2」 成甲書房 2013年)
○「奇兵隊天皇と長州卒族の明治維新」落合莞爾著(「落合秘史3」 成甲書房 2013年)
○「南北朝こそ日本の機密」落合莞爾著(「落合秘史・特別篇」 成甲書房 2013年)
○「京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘」落合莞爾著(「落合秘史4」 成甲書房 2014年)
○「欧州王家となった南朝皇統」落合莞爾著(「落合秘史5」 成甲書房 2014年)
○「日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義」落合莞爾著(「落合秘史6」 成甲書房 2015年)
○「天孫皇統になりすましたユダヤ十支族」落合莞爾著(成甲書房 2016年)
○「日本皇統が創めたハプスブルク大公家」落合莞爾著(「落合・吉薗秘史3」 成甲書房 2017年)

平成30年03月24日作成     第128話