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高校生のためのおもしろ歴史教室>読書案内

「神仏と人との交わり 神之巻」 寿山光音著    

 
 詳しくは、「神仏と人との交わり 神之巻」 寿山光音著(平成9年 光輪出版会)です。

 ゴールデンウイーク直前に、古本を販売している書店でフト手にしたのが、「神仏と人との交わり かむがとおるがとおりごと 天之巻」 正眼楞晃著 でした。内容に魅せられシリーズ6巻をゴールデンウィーク中に読んでしまいました。
  「神仏と人との交わり 神之巻」「神仏と人との交わり 幽之巻」「神仏と人との交わり 現の巻」 寿山光音著(光輪出版会  平成9年~平成10年)
  「神仏と人との交わり かむがとおるがとおりごと 人の巻」「神仏と人との交わり かむがとおるがとおりごと 天之巻」「神仏と人との交わり かむがとおるがとおりごと 地之巻」 正眼楞晃著(光輪出版会 平成10年)です。
  宗教法人「光輪成院」の開闢の祖寿山光音老師とその弟子で二代目院主正眼楞晃による著作です。 

「〈神仏と人との交わり〉と唱えて三十三年、今、私はこの間に知りえた神様の世界の真実、仏様の思想、幽界や霊界の有り様、人間はいかに生くべきか、輪廻転生とはどういう事か、等々、私の全人生を懸けて学びえた真実世界を、いまやっとまとめておくべき時が来たと感じ筆をとったしだいです。
 まず、最初に人間の知られざる神様の歴史というものを明かそうとしております。私達の真に崇むるべき神様はいずれの大神様なのか?この原点に立ち戻って、もう一度考えていなければならない大切な時代がきていると私は思います。
 私達の生きるこの現世を神様は「うつしが世」と呼ばれます。文字通り〈神様の世界を写し出す世界〉の意味で捉えていただければよいと思います。簡単に申せばこの国土には神様の事跡がたくさん残されております。聖地としての神社、聖なる山や杜、不思議な地名等、あるいは現代の日本が抱える地震や天災等の不安や、外国人の限りない流入、倫理観の乱れや凶悪化する犯罪などの社会問題にいたるまで神界の反映であると考えてさしつかえないものが多々あるのです。」(神之巻 13頁後4行~14頁10行)
「多くの神々様のお導きを頂き、三十年以上の長きにわたる「神事」の尊い体験を経て掴みとったこの真実を問い、古事記の〈改竄〉を白日のもとにさらし、日本人が本来の日本人に戻るためにも、多くの人々に神様の世界を正しき眼で見て、知ってほしいものと願ってやみません。
 絶対に人の世ではあり得ない、と思っていた神様の、仏様の底知れぬ大悲と大愛のふれあいを得て感得しえた事々をここに「神仏と人との交わり」と題した一冊の本を著し、そのありのままを皆様にお伝えしたいものと切に願ってここに上梓いたした次第です。
 この「神之巻」では前述いたしました通り〈神の世界の真実〉を中心に記述しておりますが、私達日本人の中に出来上がってしまっている常識をいまこそ見直し、聞き直しをして、この日本というかけがえのない美しい大自然と国土を見つめ直して頂きたいと願っております。
 また、次の発刊予定である「幽之巻」で〈霊魂の存在〉に関するあらゆる問題を網羅して、人は限りない輪廻転生を繰り返して現在を生きているという事実をお伝えしたいと考えております。
 そして、最後に「現之巻」で私達人間の抱える悩みや社会問題を中心に〈人はどこから来て、どこへ行くのか?〈人はいかに生くべきか?〉の根本命題に対する答えと幸せに生きるための指針を説いていきたいと思います。
 仏の御教えを一心に学んだ三十三年間、そして、神様の世界を知って懸命に動いた三十三年間、「二つで一つ」という王観音様の御教えを大してこの長い年月をかけて醸し出した私の〈生命の雫〉とでもいうべきこの一冊を、どうか大切に味わって頂きたいものと切に願ってやみません。」(神之巻 15頁2行~16頁4行)
 3000年前に、神様の世界で日本古来の大国主大神と渡来系のニニギの大神の間で、3000年経ったら政権を返すという約束のもと政権交代があったこと。現在大国主大神が復権する時がきているのに、その約束を守らないことに怒りを爆発させ、一からやり直させとようとして大国主大神が富士山を爆発させようとしたこと。それを阻止したこと。神社の注連縄や鳥居は結界を示し、神々は結界を破ることができないこと。天照大神を天の岩戸に押し込めて、役割を簒奪して代わりとして大日孁貴(おおひるめむち)神が表に出ていること。大鳥神社の本来の祭神は日本武尊ではなく、天の種子(たなこ)の大神で軍神であること。竜神やお稲荷さん、お不動さんの役割など。初めて聞くような実に興味深い話が沢山あります。神と仏と人との関係に興味のある方は、ぜひ古書店で手に入れて読んでみてください。

平成25年05月08日作成