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高校生のためのおもしろ歴史教室>読書案内

「地球一切を救うヴィジョン」白峰著    

  詳しくは、「地球一切を救うヴィジョン」白峰著 (徳間書店 2008年) です。
世の中には、表と裏があり、政治の世界でも陰から国家を動かし、世界を動かす勢力があり、経済の世界も同じだという。イルミナティ、フリーメーソン、クラブ=オブ=アイルズ、ロスチャイルド、ロックフェラーの陰謀…。
 さらに、UFO、地球空洞説、シャンバラ、宇宙人、アトランティス、ムー大陸…
 それらの、存在を信じたり、論じたりすることは、まともな人間、理性人や科学者のすることではないと、信じられてきた。ましてや、学校の現場でそのような話をすることはちょっと危ないオタクであるという評価を受けるのは今も変わらない。
 一般には、そのようなものは存在しないとされていて、トンデモ本として無視されてきた。
 しかし、この頃流れが変わってきた。丁度、21世紀に入ってから、それらの本が隠れたブームになってきている。
 しかも、昔は無名の著者が、怪しげな情報を流していた。いまは、経済コンサルタントの船井幸雄とかが、それらのことをあたかも当然のように取り上げている。ベンジャミン=フルフォード、副島隆彦、中矢伸一、飛鳥昭雄、中丸薫などの著作も少し大きな本屋にならんでいる。その中には、霊媒体質の怪しげな情報をミックスして流している人もいる。しかし、それらの本は、経済情報にしても、政治情報にしても、歴史情報にしても、今までとは別世界の情報である。
 丁度、400年ほど前のヨーロッパで天動説が主流であり、地動説を支持しようものなら、異端として当時の権威であるローマカトリック教会から糾弾され、火あぶりにされ、あるいは社会的に葬られた時代があった。
 つい最近まで、輪廻転生を信じているとか、地球は空洞であり、シャンバラと呼ばれる地上天国、楽園があるとか、2012年フォトンベルトが地球を覆うとか、をまともに取り上げようなら社会的に抹殺されかねなかった。
 また、30年前には、授業で古代ユダヤ人が日本に沢山すんでいるとか、ムー大陸とかアトランティス大陸の話をすると、歴史の好きな生徒は、この先生ちょっと危ないのではないかという表情をしたことをわすれられない。
 地球環境の破壊、鳥インフルエンザなどの感染症の恐怖、アメリカ合衆国発の金融危機、などに不安を感じない人はいないと思う。その中で、前述のトンデモ情報を全てさらっとまとめて、楽観論を説いたのがこの本である。
 21世紀は、現在の常識が非常識になる時代では、ないだろうかと思っている。未来は明るい。但、それまでに人間の大掃除、地球の大掃除があるというのも、未来は明るいという情報を伝える人たちの共通の認識である。
 昔から、本を読むときに、直感というのがあった。ちょっと説明できないが、ぱらぱらめくって見て、立ち読みしてみて、いい本か悪い本かがわかってしまうのである。これは、どの人にとってもこのような経験があり、表現の仕方がちがっても、それぞれ同様の体験を元に本を選んでいると思う。自分の波長に合う本か、合わない本か。つまり、読んでみて、これは本当のことを書いているのか、嘘を書いているのか、いい本であるのか、悪い本であるのかの直感で本を選んできた。温かい波動が本から出ているか、暗い波動が出ているのか、特に現在の常識でははかれないことが書いてある本には、両極であることが多い、とんでもない事を書いてあると直感するものと、これはいい本だと直感するものがある。この本は、大変おもしろい、プラス発想になれる。トンデモ本の極みといえる。

 目次の一部を紹介する。

 第1章[超予測2012年]日本のゆくえ・日本のかたち
@マネーゲームの終焉、リーマンとAIGの背景
Aロックフェラーが天皇にお金を借りに来た
Bマネーゲームの終焉
C金でとどめを刺して世の中を入れ替える
Dフリーエネルギーこそが大事

L「松竹梅」は、不老不死のヒントだった
 第2章宇宙のひな型日本
@フセイン官邸地下に眠る封印された地球史、中東の菊花紋章
A太古の地球におろされた古代天皇家
B英国王室だけが知っている人類のルーツと四国古代ユダヤ王朝
C日本人の血液は爬虫類人に利用されている!?
D日本は世界のひな型である

28[日本の危機(1)食糧問題]危機に備えて農業を見直そう
29[日本の危機(2)教育問題]教育は国家百年の計
30[日本の危機(3)文化の継承]日本古来の文化を見直そう

34アセッションのかぎは、神の属性を持った人間ひとりひとりの意識改革から!
 第3章運命好転の絶対法則「ありがとうございます!」
@感謝するかしないかは幸と不幸の分かれ目
A〈働き者〉は極楽への道、〈怠け者〉は地獄への道
B神様から受けるものには業想念(マイナスの心)がない
C運命を自由自在に支配することは簡単!
D運命改善の秘訣はプラスの言葉

Q本心の心(感謝の心)


 著者は、密教、法華経、神道の三教が統合された「弘観道」の第48代継承者で、国家・国体鎮護の風水師という肩書きがある方である。現在ホットなトンデモ情報を総合して未来は明るいということをオムニバスに書いている。将来に不安を感じる人に読んでもらいたい本である。ぜひ、読んでいただきたい。
 その他、出会った楽園情報をあげておきます。気持ちが明るくなる本です。下記の本の著者と出てくる白峰と白峰聖鵬は同一人物です。

「神の大経綸 二十一聖紀文明のヴィジョン」岡田晃弥 著(LH陽光出版 平成19年)
「日月地神示 黄金人類と日本の天命」白峰聖鵬著(明窓出版 平成19年) 

 本の内容にもどる。第2章29 に[日本の危機(2)教育問題]教育は国家百年の計 に「教育勅語」と聖徳太子の「17条憲法」の評価を見直すべきであると書かれてあった。「教育勅語」は、1945年以前の間違った教育の根本となるものであると教えられてきた。本当でしょうか。「臣民」という言葉にとらわれるとそうかもしれませんが、そのような時代性の言葉を「国民」と読み替えると道徳教育の根本となる大切な徳目が網羅されているように思える…。この本に掲載されある教育勅語と現代語訳を読んでほしい。→教育勅語

平成21年02月27日作成