詳しくは、「100％幸せな１％の人々」小林正観　著（2008年　中経出版）です。
4月より職場も変わり、職責の内容も変わり、体力・能力・気力に限界を感じ、退職して逃げるしかないと思い詰めたときに出会った本です。仏教の世界観である「因果応報」をプラス発想で説いているようにも思えるのです。不幸だと思うから（因）、結果として不幸である（果）。どのような境遇、立場、状況にあっても、不幸だと思わなければ不幸ではないというシンプルな主張です。
　目次を抜粋して羅列してみます。不思議なタイトルばかりですが、読んでいくうちに納得させられます。

第1章すべてを受け入れる
００１ おきている現象をすべて受け入れれば、「つらい」「悲しい」と思わなくなる
００２ 自分以外の人を自分の思い通りにするよりまるごと受け入れてしまう方が人生はラクになる
００３ 「こうでなければイヤだ」と執着せずに、「ならなくてもいいけど、なったらいいな」と考えると、不思議な力が助けてくれる
００４ 「何も起きず、普通に、淡々と過ぎる日常」こそ幸せの本質であると気づくと、災難とは無縁になる
００５ わずか3秒で悩みを解決する方法
1秒目……過去のすべてを受け入れること
2秒目……現在のすべてを受け入れること
3秒目……未来のすべてを受け入れること
第2章感謝の魔法「ありがとう」
００６ 「ありがとう」は、望みを叶える魔法の言葉
００７ 合計5万回の「ありがとう」を言うと、自分にとって嬉しい奇跡が起き始める
００８ 不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句を言うと、「ありがとう」が消えていく
００９ 「人に迷惑をかけたくない」と意気込むより、「迷惑をかけながらでしか生きられない」と思い、まわりのすべてに感謝する
０１０ 「う・た・し」を実践すれば、心も体も元気になる
第3章否定しない・怒らない
０１１ 「不平不満・愚痴・悪口・文句」を言うと、ツキや宇宙を敵に回すことになる
第4章　宇宙の法則
０１９ 「幸」も「不幸」も存在しない。その人自身の「心」が決めているだけ
０２３ 「許す者は許される、許さない者は許されない」宇宙には「投げかけたものが返ってくる」という法則がある
第5章　イライラする人、させる人
０２８ あなたがすべてを決めている。すべてがあなたにちょうどいい
０２９ 目の前に現れる人、一人ひとりが、許容度・寛容度を広げてくださる人
０３０ 「上下関係」の間に「お互いを尊敬する気持ち」があれば、多くの問題が解決する
０３１ 「他人を変える」ことはできないし、「自分が変わる」ほうがラクであり得
０３２ 自分がイライラしなかったら、「イライラさせる人」は生まれない
第6章　病気は体からのメッセージ
第7章　この子はこの子のままでいい
０４３ 子どもは親の「言っていること」ではなく「行動」を見ている。親が楽しそうにやっていることに、子どもは興味を持っていく
０４７ 子どもは、まわりの人から「誉められて」生きている
第8章　「お金」好かれる方法
第9章　神様からのメッセージ

46ページより
　「小林正観さんという人がいて、その人から聞いた話の中に『ありがとう』の話があった。心を込めなくてもいいから『ありがとう』を２万５０００回言うと、なぜか涙が出てくる。その涙が出た後、再び『ありがとう』を言おうとすると、心の底から感謝の念が湧いてきて、『ありがとう』の言葉が出てくる。気持ちを込めて『ありがとう』をあと２万５０００回言うと、突然、自分にとって嬉しく、楽しく、幸せな奇跡が起き始めるらしい」

　小林正観は、この『ありがとう』で末期ガンが消えるとかあり得ない奇跡がおきるという講演を全国でなさっている方だとは、以前から聞いており、本も紹介していただいておりました。
　しかし、今回、職場の人間関係で悩み、上司からは毎日というほど怒鳴られ、うつの手前になった時に初めてすがる思いでこの本を買い、真剣に読みました。
　「何を悩んでいたんだろう」と振り返ることができるまでは、解決しませんでしたが、「おきている現象をすべて受け入れれば、『つらい』『悲しい』と思わなくなる」「自分がイライラしなかったら、『イライラさせる人』は生まれない」などを読んでいるうちに、元気が出てきました。ぜひ読んでみてください。

　他の小林正観の著作をあげます。一緒によんでみてください。ファンになることまちがいなしです。実践すれば無敵です。
　　　「喜ばれる−自分も周りも共に幸せ」（講談社　2008年1月28日）
　　　「すべてを味方　すべてが味方」（三笠書房　2009年3月1日）
　　　「無敵の生きかた　みんなが味方になる」（廣済堂出版　2009年11月9日）

平成20年10月18日作成　平成21年10月31日最終更新